業務効率化
PR

BlackJumboDogとThunderbirdを使ったローカルメール送受信環境の構築

sanane
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

はじめに

本記事では、BlackJumboDogを使用してローカル環境にメールサーバーを構築し、Thunderbirdでメールの送受信ができるようになるまでの手順を解説します。検証用として簡易的なメール送受信環境を作成する際に利用ください。

SANANE
SANANE

本記事では、同一PC内でメールの送受信を完結させる構成を解説します。LAN内の他PCからアクセスする場合は、FWやACLの設定を適宜調整してください。

前提条件

  • Windows環境(Windows 11)
  • BlackJumboDog がインストール済み
  • Thunderbird がインストール済み

BlackJumboDogの設定

STEP1: SMTPサーバー設定画面を開く

BlackJumboDogを起動し、メニューバーから「オプション」→「メールサーバー」→「SMTPサーバー」を選択します。

STEP2: 基本設定を行う

「基本設定」タブで以下の項目を確認・設定します。

  • 「SMTPサーバを使用する」にチェックを入れる
  • プロトコル: TCP
  • クライアントから見たポート: 25
  • 待ち受けるネットワーク: IPv4
  • ドメイン名: 任意のドメイン(例: example.com

ドメイン名はローカル環境で使用するため、実在しないドメインでも問題ありません。

STEP3: ACL(アクセス制御)を設定する

「ACL」タブを開き、以下のように設定します。

  • 指定したアドレスからのアクセスのみを: 「禁止する」を選択

この設定により、許可リストに登録されていないアドレスからのアクセスを拒否します。

STEP4: 中継許可を設定する

「中継許可」タブを開き、ローカルホストからの中継を許可します。

  1. 「許可リスト優先」を選択
  2. アドレス欄に 127.0.0.1 を入力
  3. 「追加」ボタンをクリック
  4. 許可リストに 127.0.0.1 が追加されたことを確認

STEP5: ホスト設定(転送サーバー)を行う

「ホスト設定」タブを開き、メールの転送先を設定します。

項目設定値
対象ドメイン*(すべてのドメイン)
転送サーバ転送先のIPアドレス(例: 192.168.0.2
ポート25
SMTP認証必要に応じてチェック

外部のSMTPサーバーへ転送する場合は、転送先サーバーの認証情報を設定してください。ローカル内で完結する場合は、この設定は任意です。

STEP6: POPサーバー設定画面を開く

メニューバーから「オプション」→「メールサーバー」→「POPサーバー」を選択します。

STEP7: ACLを設定する

「ACL」タブを開き、以下のように設定します。

  • 「POP3サーバを使用する」にチェックを入れる
  • 指定したアドレスからのアクセスのみを: 「禁止する」を選択

STEP8: メールボックス設定画面を開く

メニューバーから「オプション」→「メールサーバー」→「メールボックス」を選択します。

STEP9: ユーザーを追加する

「利用者」タブで、メールを受信するユーザーを作成します。

  1. ユーザ名を入力(例: user
  2. パスワードを入力
  3. 「追加」ボタンをクリック
  4. ユーザーがリストに追加されたことを確認

パスワードはハッシュ化されて保存されます。設定したパスワードは忘れないようにメモしておいてください。

「OK」をクリックして設定を保存します。

Thunderbirdの設定

STEP10: アカウント設定画面を開く

Thunderbirdを起動します。初回起動時は「既存のメールアドレスのセットアップ」画面が表示されます。

この時点での初期設定画面は[キャンセル]→[セットアップを終了]します。

左の設定アイコンをクリックし、左側メニューの「新しいアカウント」→「メールアカウント」を選択します。

STEP11: メールアドレス情報を入力する

「アカウントハブ」画面で以下の情報を入力します。

項目入力例
氏名testuser(任意の値、メールの表示名)
メールアドレスuser@example.com(設定したユーザ+ドメイン)

「続ける」をクリックします。

メールアドレスのローカルパート(@より前)は、BlackJumboDogで作成したユーザー名と一致させてください。

STEP12: 受信サーバーを設定する

「受信サーバー設定」画面で以下のように設定します。

項目設定値
プロトコルPOP3
ホスト名localhost
ポート番号110
接続の保護なし
認証方式通常のパスワード認証
ユーザー名user(設定したユーザ名、ドメイン部分は削除)

「接続の保護」を「なし」に設定すると、セキュリティ警告が表示されます。ローカル環境でのテスト用途であれば問題ありませんが、本番環境では別の接続を検討してください。

STEP13: 送信サーバーを設定する

「送信サーバー設定」画面で以下のように設定します。

項目設定値
プロトコルSMTP
ホスト名localhost
ポート番号25
接続の保護なし
認証方式認証なし

「テスト」をクリックすると、アカウントが見つかったメッセージが表示されます。

「続ける」をクリックします。

STEP14: パスワードを入力する

「メールアカウントのパスワードを入力してください」画面が表示されます。

BlackJumboDogで設定したユーザーのパスワードを入力し、「パスワードを記憶する」にチェックを入れて「続ける」をクリックします。

STEP15: カレンダー・アドレス帳の同期をスキップする

「カレンダーとアドレス帳を同期する」画面が表示されます。

ローカルメールサーバーではこれらのサービスは利用できないため、「続ける」をクリックしてスキップします。

STEP16: 設定完了

「メールアカウントの接続が完了しました」と表示されれば設定完了です。

「完了」をクリックしてウィザードを閉じます。

動作確認

設定が完了したら、必要に応じてもう一方のメールサーバも構築の上、以下の手順で動作確認を行います。

  1. Thunderbirdで新規メールを作成
  2. 宛先に自分のメールアドレス(例: user@example.com)を入力
  3. 件名・本文を入力して送信
  4. 受信トレイを確認し、メールが届いていれば成功
SANANE
SANANE

メールが届かない場合は、BlackJumboDogのログ画面でエラーメッセージを確認してください。Windows Defender FirewallやACL、中継許可の設定が原因であることが多いです。

まとめ

本記事では、BlackJumboDogを使用したローカルメールサーバーの構築と、Thunderbirdでのアカウント設定手順を解説しました。

ローカル環境でメールの送受信テストを行いたい場合に、ぜひ活用してみてください。

この記事のポイント
  • BlackJumboDogでSMTP/POPサーバーを構築
  • 中継許可で127.0.0.1(localhost)を許可
  • Thunderbirdでは接続の保護を「なし」に設定
  • ユーザー名はBlackJumboDogとThunderbirdで一致させる
記事URLをコピーしました