はじめに
今回の記事では、Outlook 365などで「500 問題が発生しました。」というエラーメッセージが表示された際の解決策を紹介します。
私自身先日このエラーに遭遇したため、解決に至ったプロセスを紹介していきます。
このエラーは、「リダイレクトの繰り返しによるエラー」というメッセージとともに表示されることもあるようです。私の場合は、「サブスクリプションがアクティブではなくなっています。組織の管理者に連絡してサブスクリプションをアクティブにしてください。」でした。
今回私はMirosoft 365 E3 の試用版アカウントにて作業をしているときにこのエラーが発生しました。
経緯としては、試用版ライセンスは1ヶ月無料で利用できるのですが、無料の期限内に使わない期間は一旦サブスクリプションはキャンセルさせて停止することで期限を延長させることができます。
このため一度停止させていたサブスクリプションを再度利用するときにアクティブにさせたのですが、Outlookにアクセスすると上記のようなエラーが発生してしまいました。
エラーの解決のため、ネット上の検索結果で提案されたシークレットブラウザで開き直す等の対応も行いましたが解決しなかったため、今回はこのエラーの解決方法を紹介します。
結論
管理センターから対象ユーザーのすべてのセッションをサインアウトさせることで解決しました。
解決方法
①管理センターにログイン
Microsoft 365の管理センターに管理者としてログインします。まずはMicrosoft 365に管理者としてログイン後、管理センターにアクセスします。
②ユーザーの管理
①が完了すると、[Microsoft 管理センター]というタブに移動します。
左側のナビゲーションパネルから「ユーザー」をクリックします。その後表示される、「アクティブなユーザー」を選択します。
③特定のユーザーを探す
アクティブなユーザーのリストから今回エラーが発生している、セッションを切りたいユーザーを探します。ユーザーを見つけたら、そのユーザーの名前をクリックします。
④アカウントのオプションを開く
③が完了すると、対象のユーザーの詳細画面が表示されます。
ユーザーの詳細ページで、左に表示される「アカウント」タブをクリックします。
⑤サインアウトを強制
「サインアウト」セクションに移動し、「すべてのセッションからサインアウト」オプションを選択します。これにより、ユーザーはすべてのデバイスとアプリからサインアウトされます。
⑥完了の確認
数秒すると操作が成功したことを確認するメッセージが表示されます。これにより、ユーザーのセッションが切断され、すべてのデバイスとアプリからサインアウトされます。
該当のユーザーで再度ログインすることでOutlookへのアクセスが可能となります。
解決しないときは?
今回管理センターから強制的にユーザのセッションをサインアウトさせたことによりエラーが解決したため、私のブラウザのセッションに問題があったことが考えられます。
上記の解決方法で解決しない場合や、管理者権限を持っておらず管理センターにアクセスができない場合には、以下の方法も試して見る必要があると思います。
- シークレットブラウザや異なるブラウザでOutlookを開き直す
- シークレットブラウザはセッションで保存されるクッキーやキャッシュデータが保持されないため、シークレットブラウザを使って新たなセッションを開始することで問題の原因がセッションデータにあるかどうかを判断することができます。
- ブラウザの設定からCoookieやキャッシュを削除する
- シークレットブラウザを使用せずに、ブラウザの設定からクッキーやキャッシュデータを削除することで新しいセッションが開始され、問題が解決する場合があります。
また、今回の私の場合では、M365のE3試用版ライセンスを再度有効化したときにエラーが発生しました。改めて管理センターからサブスクリプションを確認して再認証されているか、ライセンスが有効化されているかも改めて確認してみてください。