今回はMicrosoft PowerAutomateでSharePointOnline上で作成したリストを定期的にcsvファイルに変換してonedriveに保存するフローを作成したので作成方法を紹介します。
参考になれば幸いです。
フロー全体

作成手順
定期的に実行するタイミングを指定する
[新しいフロー]から[スケジュール済みクラウドフロー]を選択すると自動的に[Recurrence]からフローが開始されます。
画像は例ですが、タイム ゾーンは[(UTC+09:00)大阪、札幌、東京]を選択し、残りは定期実行したいタイミングを選択してください。

現在の時刻を取得する
次に[アクションの追加]から日時を検索し、[現在の時刻]を選択します。
ここでは特に設定は必要ありません。

タイム ゾーンの変換
[アクションの追加]>[日時]と検索し、[タイムゾーンの変換]を選択します。
- 基準時刻:[動的なコンテンツ]から[現在の時刻]を選択
- 変換元のタイムゾーン:(UTC)協定世界時
- 変換先のタイムゾーン:(UTC+09:00)大阪、札幌、東京
- 書式設定文字列:[式]から下記コードを記入
formatDateTime(addHours(utcNow(),9),'yyyyMMddhhmm')


SharePointアクション[複数の項目の取得]
新しいアクションで[SharePoint]と検索し、[複数の項目の取得]を選択します。
[サイトのアドレス]・[リスト名]の右のアイコンからcsv変換したいリストを選択します。

データ操作[csvテーブルの作成]
新しいアクションで[データ操作]と検索し、[csv テーブルの作成]を選択します。

[開始]にはSharePointアイコンの[value]を選択します。

ファイルを作成したい場所を指定する
最後のアクションではファイルを作成したいフォルダのあるサービスを選択します。
Boxを指定するときはフォルダの指定方法に注意が必要です。詳しくは下記の記事を参考にしてください。

フォルダーのパス:作成したいフォルダーのパスを選択
ファイル名:[変換後の時間]を選択、最後に[.csv]を追記

ファイルコンテンツ:[動的なコンテンツ]から前アクションで作成した[出力]を選択します。
先頭には[式]から以下コードでBOMを追加します。
decodeUriComponent('%EF%BB%BF')

実行結果
フローを保存しテストを行うと、指定したフォルダに以下のように実行した日時のファイル名でcsvファイルが作成されます。

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