昨年度の話になりますが、応用情報技術者試験に合格したので期間・教材・勉強内容と量について実際にどのような勉強を行なったか、本番の所感に記載したいと思います。
少しでも今後勉強される方の助けになれば幸いです。
試験結果
勉強期間
約4ヶ月
使用した教材
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和03年[キタミりゅうじ]
キタミ式の参考書は基本情報の試験でも使用していたため今回も購入しました。
ただ内容は基本情報と大半がかぶっており、新しい内容のみ一読してあとは過去問道場を行いながらわからない部分は参照する、といった使い方をしていました。
応用情報技術者試験 過去問道場
基本情報のときにも大変お世話になった、過去問道場を使用していました。
無料で過去に実施された問題を解くことができ、解説もあるので問題をひたすら解いて感覚と経験を積むといった勉強を行いました。
勉強内容と量については次項に記載します。
勉強内容・量
午前試験
10回分(800問)を解きました。後述もしますが、午前試験はこの量で問題ないと思います。
私の場合は、
- 最初の400問程度はすべての年度からランダムで出題する方法で解く
- 苦手分野があればその分野の問題のみを集中して解く
- 間違えた問題はチェックを付けておき、少し時間を置いてから改めて解く
- 最後の試験2回分は実際に時間を測って本番同様に解く、合格ラインを超えていればOK
といった勉強方法を行っていました。
午後試験
私は全10分野のうち、以下の6分野を選択して勉強しました。
本番で選択するのは4分野のみですが、予備として2分野選択しておきました。
残りの4分野である「データベース」「情報システム関数」「サービスマネジメント」「システム監査」は予備知識が必要だったこと、マネジメント系は毎年すべての分野が出題されるわけではないことなどの理由から選択はしませんでした。
実際この方法で本番助かったので、多少多く勉強しておいてよかったと思います。
①情報セキュリティ
勉強量:全問2周くらい、約50回分
こちらは必須分野のため、傾向を捉えるため一番重点をおいて勉強しました。復習も兼ねて2回解きました。
②経営戦略
勉強量:簡単な分野は1周、難しい分野はスキップ
マーケティングを扱った問題などは比較的予備知識も少なく解くことができますが、経営分析などは事前知識も必要+内容も難しいため、簡単な分野と難しい分野の区別をつけ、本番で簡単な分野が出たときは解く、難しい分野のときはスキップすると決めて勉強しました。
実際の本番は運良くマーケティングに関する問題が出題されたため、この分野を選択し、回答しました。
③プログラミング
勉強量:直近の問題10回分ほど
プログラミングの問題は基本情報のときもそうでしたが、一見すると難しそうでも一つ一つ丁寧に順を追って解いていけば解けることも多かったため選択肢として入れていました。
ただ本当に難しいときもあるのであくまで予備でした。
④ネットワーク
量:全問1周
一応NWエンジニアとして働いているのでここは外せず。本番でもネットワークは解くことを決めていました。予備知識が必要な場合が多いですが、私の場合は仕事上の経験でそこをカバーしていました。
⑤システムアーキテクチャ
量:半分ほど
シムテムアーキテクチャはすべての問題を解こうとすると解けなかったり、かなり時間がかかりますが、途中までならすらすらと解けることが多かったため選択肢に入れて勉強していました。予備知識も少なくて済みます。
⑥組み込みシステム関数
量:全問1周
組込みシステム関数は予備知識がなくても解けることが多く、正答率も良かったため選択しました。本番もこちらを選択するだろうと考えていたので問題も1周分解いています。
⑦プロジェクトマネジメント(半分くらい)
仕事柄プロジェクトマネジメントの勉強をしておいて損はなかったためマネジメント系の予備としてもう一問選択しました。
予備のため半分程度しか解いていませんでしたが、傾向を掴んでその問題が簡単か難しいかぐらいの判断はできるようになったと思います。
試験本番
午前試験
難易度はやはり基本情報の一段階上と感じました。
始めから順番に解いていきながら時間のかかりそうな問題は一旦後回しにし、不安な問題は見直しマークをつけて進めていましたが、試験時間は1度見直すくらいの余裕が持てました。
午前試験は過去問も結構出題されました。ただこれ解いたことあるけど答え忘れた。。ということも本番でしばしばありました。逆に問題文と答えを覚えていた問題は速攻で解けました。
問題文の数値のみ変わっているんじゃないかとも思っていましたが、答え合わせした中ではそういった問題はありませんでした。
午後試験
実際に選択したのは情報セキュリティ以外に以下4つの分野になります。
- 経営戦略
- ネットワーク
- 組み込みシステム関数
- プロジェクトマネジメント
ただ本番は即決でこの分野4 つを選択できたわけではありませんでした。
まずは情報セキュリティ・ネットワークに取り組みました。こちらは1、2問ほど分からず後回しにした問題を残してほぼ時間通り(1分野約25分)を終えました。
次の分野を解くためにざっと他の分野を確認し、システムアーキテクチャが取り組みやすそうだったので選択したのですがこれが失敗でした。。
最初の1問は難なく回答できたのですが2問目3問目からが全く分らず。時間も10分15分ほどかなり使ってしまい、一旦切り替えるために他の分野に取り組みました。
経営戦略がマーケティングを扱っており、過去問の傾向から比較的簡単なことを知っていたためこちらに取り組み20分〜25分程度で終えました。プロジェクトマネジメントも記述も不安な問題がいくつかある中で20分程度で回答を終えました。
プログラミングも見るからに難しそうだったため、勉強していた分野の最後の頼みである組込みシステム関数に取り組みました。これがなんとかスムーズに解くことができ、残り時間20分ほどで残りの回答済みの分野の見直しなどに取り組みました。
試験時間にはほとんど余裕はありませんでしたが、一応すべての空欄は考えて埋めることができました。
試験勉強のコツ
午前試験
午前試験の対策として10回分約800問ほど解く、答えまで覚える
量や対策時間としては午後試験の勉強時間の確保も考えるとちょうど良いと思います。
午前試験は過去問がそのまま出題されるため、過去問道場で解いた800問中で間違えた問題は答えを覚えるくらい復習しておきましょう。
試験直前や試験会場での隙間時間には午前試験の問題の復習ををオススメします。私も試験当日に見ていた問題がたまため出題されたラッキーがありました笑。
午後試験
選択分野は最低6分野勉強しておく
私の場合は4つ選択する必要のあるところを2つ予備を追加し合計6分野を勉強していました。結果的に本番では2分野難しくて回答できず、予備の分野を解いていたためかなり功を奏していたと思います。
また勉強中には、選択する分野でどの内容が「簡単」でどの分野が「難しい」かも判別をつけておくことをオススメします。これが本番にどの問題を選択するかスムーズになる重要な力となります。
6分野で十分だとは思いますが、さらに予備としてもう一分野の過去問を2,3問解いておいて傾向や解き方を掴んでおくことで、本番の万が一として精神的な安定にもつながると思います。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。
応用情報技術者試験は決して簡単ではない試験だと思います。暗記だけではなく読解力や計算力、またそれらの応用力が必要とされる試験です。悔いの無いよう準備は万全に行い、試験に臨んでください。
こちらを読んでいただいた受験者の方の合格を心より祈っております。