はじめに
少し前にテックアカデミーの「はじめての副業コース」を受講し、無事卒業しました。
本記事では、「テックアカデミーの「はじめての副業」コースの受講を悩んでいる」という方に向けて実際に受講し卒業した私の経験を踏まえて、
・ はじめての副業コースのカリキュラムについて
・卒業後の実力判定テスト、テックアカデミーワークスについて
・ はじめての副業コースのメリット・デメリット
・ はじめての副業コースをおすすめする人・おすすめしない人
を紹介します。
- Progateで「HTML & CSS」を1回学習
- プログラミングスクール受講経験なし
はじめての副業コースの特徴
副業に特化したコース
テックアカデミーが提供する「はじめての副業コース」は、プログラミング未経験者向けに、最短4週間で副業に必要なスキルを習得することを目指したコースです。
Webデザインの基礎から始め、サイト制作のスキルやPhotoshopなどの基本操作を学ぶことができます。
スクール選びの理由とコースの選択
私は以下のコースを選択しました。
8週間プラン
メンタリング:月2回の計15回
8週間プランは間に合う?
結論として、私にとっては最もちょうどよいプランでした。
実は、申し込み〜入金して即そこから8週間というわけではなく、実際には「事前受講期間」というものが2週間ほどあったため、実質的な学習期間は10週間ほどとなります。
私は平日は仕事終わりに約2時間、休日は5時間ほどかけて学習を行いました。
全体の大まかなスケジュールとしては、後述する最終課題がかなりの作業量になるため、
テキストによるレッスン受講:1か月間
最終課題の取り組み:1か月間
となりました。最終課題は受講終了残り1週間前に合格しました。
カリキュラム上は最終課題は2週間で完了できる設計となっていますが、2週間で終わるような量ではありません。。
平日に仕事もしながらだと4週間は短すぎますし、12週間以上は中だるみすることもあるので期間を決めてがっつりやる8週間プランが私は実際に受講しておすすめだと思いました。
メンタリングは必要か?
私はメンタリングは必要だと思います。
理由は
質問のハードルがかなり下がる
プロのエンジニアと直接話すことができる
ところにあると思います。
チャットサポートでも疑問を解消することはできますが、質問をするまでに何が分からないのか言語化して文章にして、分からないところのスクショを送って、など質問するまでにかなりの労力がかかります。
メンタリングがあると気軽にざっくりと「これが分からないんですがどうしたらいいですか?」くらいに質問ができて、画面を共有しながら私が理解するところまでサポートしてくれます。
また、メンターは現役のプロのエンジニアのため、最新のトレンドだったり業界のベストプラクティス、また効率的な開発手法など現場での経験から得た深い知識を持っています。
私はメンタリングを通しながらメンターが普段使っているツールであったり、キャリアについての考え方など雑談ベースで色々と新しい視点やアイデアを得ることができました。
また、メンタリングは途中の挫折を回避することにも一役買っていると思います。
メンタリングがある場合は、毎回のメンタリングで「次のメンタリングまでにここまでやります!」と目標を立てます。
そのため途中でサボりたいときがあっても「来週までにここまで宣言しているのでやらねば・・・」と強制力を働かせることができます。
チャットサポートのみだと誰もお尻を叩いてくれる人がいないのでサボりがちになって結局途中でやめてしまったり挫折につながる、といった可能性があります。
カリキュラムの難易度は?
カリキュラムの進め方
基本的にテキストが用意されており、基本的に各レッスンで以下のような流れになります。
- テキストを読む
- テキストを読みながらコーディングやデザインを行う
- レッスンごとに用意された課題に取り組み提出して合格する
最終的にすべての課題に合格すると晴れて卒業することができます。
内容は、Webページを作成するにあたって必要となる基本的ITの知識とプログラミングスキル(HTML, CSS, JavaScript)、デザインツールの操作(Photoshop, Cacoo, Adobe XDなど)です。
プログラミング言語に関しては細かく説明やレッスン、課題が用意されていますがデザイン系は結構さらっと書かれていて演習や課題等も軽めという印象です。どちらかというとコーダーを目指している人に向けたレッスン内容であり、デザインを目標として受講した方には物足りないかと思います。
難易度について
テキストの難易度ですが、プログラミングITの全くの未経験者が始めるとかなり難しく感じるかと思います。
私は元々ITの基礎知識があったのと、ProgateでHTMLとCSSを学んだ経験があったため、初歩的なチュートリアルをすばやく終え、残りの課題に集中することができました。
まずは安く易しく始められるProgateなどから挑戦し、慣れてからテックアカデミーで実際のWEBページをサポートを受けながら作成していくという流れもおすすめです。
最終課題の難易度は?
カリキュラム内の最後のレッスンに最終課題がありますが、それまでのレッスン内で出題された課題と比べて難易度が跳ね上がります。ここからが本番です。
それまでのカリキュラムの内容を学習していれば合格できるような内容にはなっていますが、応用的な内容になっていたり一筋縄ではいきません。
理由①:作業量が多い
最終課題はLPの作成を行います。
Webページの1つのセクションだけ作成、というわけではなくページを丸々作成することになり、それまでのレッスンの課題と比べてコードを書く量と課題に取り組む期間が大幅に長くなります。
私は1ヶ月かけて作成を行い、3回目の提出でようやく合格しました。。
理由②:模範解答がない
最終課題以外は解答となるコードが用意されているため、分からないところは都度解答を確認する、といったことも可能でしたが、
最終課題は解答が用意されておらず、それまでのレッスンの内容を見返し、最終課題の要件に合わせて自力で答えを見つけていく必要があります。
このコードの書き方であっているのか、このままこのやり方で進んでいいのかという不安を常に抱えながら課題に取り組んでいました。
そうした躓いたり分からないところはたくさん出てきましたが、一度は自力で取り組んでみて、どうしても分からないところはメンタリングでメンターに相談していました。
メンターは解答までの考え方だけでなく、複数の実装方法を提示してくれるのでとても勉強になりました。
下手にテキストをなぞるだけで勉強した気になるよりも、難易度が高めの最終課題に挑戦することで、確かな実力を身につけることができると思います。
この課題をクリアできた時には、自信を持ってカリキュラムの内容が身についたと言っていいと思います。
途中で心が折れそうになる時もありましたが、最終課題が合格したときはかなりの達成感があります。自力でWEBサイトを作成した、という一つの成功体験になるかと思います。
実力判定テストについて
最終課題に合格すると、テックアカデミーワークスに参加するための実力判定テストの受験資格が与えられます。また、この実力判定テストの対策のコンテンツとして、「独習コンテンツ」が提供されます。
独習コンテンツについて
独習コンテンツは最終課題と似たような形でデザインの見本と要件が提示され、それらをもとにWebページをコーディングするというカリキュラムになります。初級、中級、上級と三段階の難易度が用意されています。
私はこの独習コンテンツがかなり勉強になりました。
カリキュラムでは初心者向けの簡単なコードだけであり、最終課題は結局コードの模範解答がわからないまま終わっていたため、レッスン中には分からなかったプロの書くHTMLとCSSの書き方がわかるようになるので、実力判定テストへの対策はもちろん、実践的なWebページを作成する経験になるかと思います。
独習コンテンツの取り組み方としては、初級、中級、上級を完璧でなくても2周ほど、期間としては2~3ヶ月ほどかけて実施しました。ハンバーガメニューの作り方だったり、フォントサイズの指定方法などサイトを作成するに当たってのお作法などがあり、それぞれのセクションの作り方を見たらすぐに思い出せるレベルまで実施しました。
実力判定テストについて
実力判定テストは最終課題と同じくLPの作成となります。ただし期限が短く、1週間で作成して提出するものとなります。
コーディング自体の難易度は高くないですが、期限の短さが難易度を上げていると思います。
独習コンテンツの内容が身についていないと、その場その場で調べることとなり大幅に時間がかかってしまうため、独習コンテンツは重点的に行なっておくことをおすすめします。
私は4日間で大部分作成、1日で細かいチェックを実施し、実質5日で提出を行いました。数日後に合格の通知が届きました。
テックアカデミーワークスについて
実力判定テストに合格するとテックアカデミーワークスに案内されます。
ここの話は実際の案件の話となるためあまり話せませんが、
最近ははじめての副業コースを受講する人も増えてきているためか、最初の案件は実案件ではなく過去の実案件をベースにトライアルの案件を実施することになるかと思います。ここでも対応や成果物の評価がされ今後の案件の左右されます。報酬はいただけます。
はじめての副業コースのメリットとデメリットは?
メリット
プログラミングのスキルを身につけることができる
最終課題や、実力判定テストをこなしていくことで一般的なWebサイトの見た目であれば作成できるスキルを身につけることができます。
今後Webデザイナーやコーダーを目指していなくても、他分野の学習時に役に立つスキルや考え方をカリキュラムやメンタリングを通しながら身につけることができます。
副業を行うイメージがつく
メンタリングを通して別業種のエンジニアと交流することができ、「普段どのような業務をしているのか」「今回身につけたスキルをどう発揮していけばいいか」「メンターはどのように今の仕事についたのか」などを質問することでよりイメージを明確にすることができます。
テキストだけを見れば市販の本と同じような内容は学習できるかと思いますが、メンタリングを行うことでよりテキストの理解やモチベーション、将来のイメージを明確にすることができます。
勉強する環境ができる
プログラミングスクールに通うことで、学習に対する規則正しいリズムを作ることができます。
はじめての副業コースでは8週間プランや12週間プランなどコースに対する期限が設定されているため、課題に合格して卒業するためには定期的に時間を割いて学習を進める必要があります。
この習慣は、自己学習だけではなかなか身につけることが難しい「学習の継続性」を養うのに役立つと思います。また、メンターがいることで、困ったときにすぐに質問でき、効率的に学習を進めることができます。こうした環境は、自己学習だけでは得られない大きなメリットになります。
同じく受講している人とSNSを通じて交流できる
同じコースを受講している人とSNSを通じて交流することができます。
自分だけでなく、他の人も同じ課題に取り組んでいると知ることで、孤独感を軽減し、競争心を刺激することができます。また、互いに質問したり、アドバイスを交換したりすることでも新たな視点を得ることができると思います。さらに、同じ目標を持つ仲間との交流は、将来的なネットワーキングの機会にもつながります。
デメリット
あくまで副業としてのコース
本コースは「プログラミングで副業を行いたい」と考えている人の入口となるコースとなるため、実際に案件を取得したり、本業とする場合には学習量や内容が物足りないです。本コースを卒業後に自身でさらなる学習と経験を積む必要があると思います。
本コースが「副業で月〇〇万」のような基盤の確立までは引っ張ってくれるわけではないため、その認識を持っておかないと受講してみてからイメージのギャップによりの学習意欲の低下に繋がります。
デザインについては深掘りされない
カリキュラムとしてはコーダーよりの学習内容となっているため、PhotoshopやAdobeXDなどデザインツールの操作については簡単なものを作成する程度でそこまで深掘り等はされません。Webデザイナーを目標としてる場合は別コースの受講をおすすめします。
卒業後は個人の管理能力が必要
コースを卒業した後、学習を続けるためには個人の管理能力が必要になります。
受講中は、学習スケジュールや目標が明確に設定され、メンターからのフィードバックも得られますが、卒業後は自分自身で学習計画を立て、進捗を管理し、問題を解決する能力が必要となります。
プログラミングは絶えず新しい技術や知識が出てくる分野なので、卒業後も継続的な学習が必要となります。そのため、卒業できたけど結局そのあと何もしてない。。といったことにも繋がってしまいます。
はじめての副業コースをオススメできる人、できない人
オススメできる人
HTML, CSSについて基礎の知識がある方
事前にプログラミング学習サイト「Progate」などでHTML, CSSの基礎的な知識を持っておくとコースの受講がスムーズに進むかと思います。更に深い知識やProgateの知識を使ってWebサイトを作ってみたいという方にオススメのコースとなります。
プログラミングの入り口としてスクールに通ってみたい方
プログラミングをスクールで学んでみたい、という方には最初の入り口としてオススメです。同じような境遇や意志を持った方ともSNSでつながることができるため、お互いに協力や競争しながら学習を進めることができます。
実案件のイメージを掴みたい方
卒業後のテックアカデミーワークスでサポートを受けながら実案件を通して案件をこなすための実践的なスキルを磨き実績を作ることができるため、実際に副業を始めてからのイメージが曖昧な方にオススメです。
オススメできない人
ITの知識が全くない方
本コースはIT未経験やプログラミング未経験の方でも受講が可能なカリキュラムやテキストの内容にはなっておりますが、いざ受講してから最初で躓くことを避けるためにもやはり基礎的なITの知識をつけてかた受講することをおすすめします。
学習時間が取れない方
週に10〜15時間の学習時間が必要なこのコースは、時間を確保できる方にオススメします。時間を確保できない方は学習進行が遅れる可能性があるため、自身のライフスタイルと時間管理能力を考慮して受講を決めることが重要です。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。
私は実際に「はじめての副業コース」を受講してみて、副業を目指すにあたっての目印を確認でき、また少なからず本業にも学習した内容が応用する機会があり、いい影響が出ています。
副業でプログラミングをまずは始めてみたいという方、ぜひ「はじめての副業コース」を受講してみてはいかがでしょうか。