はじめに
今回の記事では、無料で利用できるX(Twitter)の予約投稿ツールの利用方法を紹介します。
このツールはX(Twitter)の投稿を事前にスケジュールして、その時間になると自動的にポストすることができるツールです。
テキストや絵文字はもちろん、事前にGoogle Driveにアップロードした画像も簡単に投稿可能です。
- 決まった時間帯に予約投稿したい
- ポストの内容をスプレッドシートで一元管理したい
- 無料でXの自動化をしてみたい
本ツールは無料で提供しております。ツール(スプレッドシート)を自身のGoogleスプレッドシートにコピーしていただくことで自由に利用可能です。
ツールの特徴
スプレッドシートからXの予約投稿が可能
スプレッドシート上で投稿したいポストの内容を入力し、投稿したい時刻を指定して予約することで簡単に投稿が可能になります。
画像投稿が可能
Google Driveにアップロードした画像をポストに添付して投稿することができます。
4枚までの同時投稿も可能です。
予約投稿の削除が可能
予約した投稿を取り消したい場合にも簡単に取り消すことが可能です。
多機能版の紹介
今回のツールに追加して、X予約投稿ツールも作成しております。こちらもぜひご確認ください。
- 動画投稿
- リプライ機能
- 定期投稿(Bot)機能
- 複数アカウント運用可能
本ツールDL用URL
本ツールのスプレッドシートのURLは以下です。
本記事もしくは、ツール内のシート「【マニュアル】初期設定」を確認の上利用してください。
ツールの初期設定
STEP1:スプレッドシートのコピー
本ツールを利用する前に、スプレッドシートを自身のアカウントにコピーする必要があります。
- 本ツール(スプレッドシート)の上部メニュー[ファイル]をクリックする。
- [コピーを作成]をクリックする。
- ファイル名を任意の名前に変更し、[コピーを作成]をクリックする。
- 新しいタブが開き、コピーが作成される。
STEP2:GASの認証・Callback URI / Redirect URL表示
次に、X APIでGAS(Google Apps Script)を使う際のCallback URI / Redirect URLを発行します。
コピーしたスプレッドシートにて、数秒ほど待つと上部バーのヘルプの右に[事前準備メニュー]が表示されます。
- スプレッドシートの上部メニュー[事前準備メニュー]をクリックする。
- [①Callback URI / Redirect URL表示]をクリックする。
- [認証が必要です]と表示された場合は以下の手順でアクセス権の承認を行う。
- [OK]をクリック
- スプレッドシートにログインしているアカウントをクリック
- [詳細]をクリック
- ポスト自動化処理(安全ではないページ)をクリック
- [許可]をクリック
- 承認完了後はもう一度[事前準備メニュー]>[①Callback URI / Redirect URL表示]をクリックする。
- 表示されるURLをコピーする。(次のSTEPで使用)
STEP3:X(Twitter) API Key発行
次に、Xの開発者ポータルからAPIキーを発行します。
このキーを発行することで、本ツールとXが安全に通信し、ポストの投稿やデータの取得といった操作を行うことができるようになります。
- X Developer Portalにアクセスする。
https://developer.twitter.com/en/portal/dashboard
X APIの利用が初めての方は下記記事を参考にして、X APIキーを発行してください。
開発者ポータルにアクセス後は、以下の手順で設定を行ってください。
- 左メニュー[Projects&Apps]より自身のAppを選択する。
- [Settings]タブから[User authentication settings]>[Edit]をクリックする。
- 以下を設定し、[Save]をクリックする。
- App permissions : Read and write
- Type of App :Web App, Automated App or Bot
- App info > Callback URI / Redirect URL : STEP2でコピーしたURL
- Website URL : https://twitter.com/
- [Keys and tokens]タブをクリックする。
- [Consumer Keys]>[API Key and Secret]>[Regenerate]>[Yes, Regenerate]をクリックする。
- 表示される[API Key]と[API Key Secret]をコピーする。(次のSTEPで使用)
- [OAuth 2.0 Client ID and Client Secret]>[Client ID]をコピーする。(次のSTEPで使用)
- [OAuth 2.0 Client ID and Client Secret]>[Client Secret]>[Regenerate]をクリックする。(次のSTEPで使用)
[User authentication settings]の設定後は、[Keys and tokens]から画像の枠内にある以下4つを[Regenerate]などで再発行して、メモ帳などに控えておいてください。
- [Consumer Keys] > API Key
- [Consumer Keys] > API Key Secret
- [OAuth 2.0 Client ID and Client Secret] > Client ID
- [OAuth 2.0 Client ID and Client Secret] > Client Secret
STEP4:認証情報の登録
次に、前ステップで発行したAPIキーなどの認証情報を本ツールに登録します。
- 本ツール(スプレッドシート)の上部メニュー[事前準備メニュー]をクリックする。
- [②認証情報入力]をクリックする。
- それぞれ前項でコピーした値を入力し、[OK]をクリックする。
再びスプレッドシートに移動し、上部バーの[事前準備メニュー]から[②認証情報入力]をクリックします。
それぞれの値には前のSTEPで控えておいた認証情報を入力し[OK]をクリックします。
- API_KEY →Consumer Keys:API Key
- API_SECRET →Consumer Keys:API Key Secret
- CLIENT_ID →OAuth 2.0 Client ID
- CLIENT_SECRET →OAuth 2.0 Client Secret
STEP5:OAuth1.0認証
次に、登録した情報をもとに認証を行います。
Xでは画像などの「メディア投稿」と「テキスト投稿」で別のAPIエンドポイントを使用していることから、2回認証を行う必要があります。
- スプレッドシートの上部メニュー[事前準備メニュー]をクリックする。
- [③OAuth1.0認証]をクリックする。
- 表示されるURLをクリックする。
- 別タブが開き、案内に従って認証を完了する。(投稿したいアカウントでログインしていることを確認)
- 左上にSuccessと表示されることを確認する。
次に、上部バーの[事前準備メニュー]から[③OAuth1.0認証]をクリックします。
認証用のURLがモーダルに表示されるため、URLをクリックします。
Xの認証画面が表示されます。
利用したいアカウントが表示されていることを確認の上[Authorize app](またはアプリにアクセスを許可)をクリック
[Success]と表示されると認証が完了します。タブを閉じます。
STEP6:OAuth2.0認証
- スプレッドシートの上部メニュー[事前準備メニュー]をクリックする。
- [④OAuth2.0認証]をクリックする。
- 表示されるURLをクリックする。
- 別タブが開き、案内に従って認証を完了する。(投稿したいアカウントでログインしていることを確認)
- 左上にSuccessと表示されることを確認する。
次に、上部バーの[事前準備メニュー]から[④Oauth2.0認証]をクリックします。認証用のURLがモーダルに表示されるため、こちらをクリックします。
ここでも新規タブで認証画面が表示されるので、[Authorize app](またはアプリにアクセスを許可)をクリックして[Success]と表示されると認証が完了します。
以上で初期設定は完了です。
次にツールの操作方法について説明します。
ツール利用方法
投稿予約方法
予約取り消し方法
画像を投稿する場合
画像投稿を行うには、対象のファイルが入っているGoogle DriveのフォルダのURLをD列に記載します。
D列にGoogle DriveのURLを貼り付けます。
B列の投稿内容を記載して、再び投稿予約を行います。
本ツールの注意事項
一度に時刻を指定して予約できる上限は20個まで
本ツールは予約の際、GASのトリガーを作成して予約します。GASの制約上一度に作成できるトリガーの数は20個までのため、時刻を指定した予約は1度に20まで可能です。
投稿内容の作成は無制限に入力可能です。
同じ内容のポストは不可
Xの仕様上、一言一句同じ内容のポストはできません。同じ内容をポストしようとすると投稿時にエラーが発生します。
1日のポスト上限は無料プランは50件まで
本ツールはX APIを使用しており、無料で利用できるX APIには1日に投稿できるポスト数が50件までと上限があります。
50件を超えて投稿しようとすると投稿時にエラーが発生します。
免責事項
本ツールの動作によるあらゆる被害や損害については一切責任を負いかねますのでご了承ください。
特に、50件以内であっても短時間に大量のポストを予約して投稿したり、何度もエラーが発生するようなポストを予約するとシャドウバンの措置が取られる可能性もございますのでご注意ください。
Xプレミアム機能には非対応
本ツールは、Xプレミアム機能である140字以上の投稿や140秒以上の投稿には対応しておりません。
動画投稿・リプライ・Bot機能は有料版のみ
無料で提供している本ツールでは、動画投稿・リプライ・Bot機能は非対応となっています。また、スプレッドシートを複数複製して複数アカウントで運用することも非対応となっております。
上記の機能を追加しているX予約投稿ツールも作成しております。こちらもぜひご確認ください。
- 動画投稿機能
- リプライ機能
- 定期投稿(Bot)機能
- 複数アカウント運用可能
禁止事項
本ツールは、第三者への譲渡・頒布・再販売を一切禁止します。
本ツールのカスタマイズについて
本ツールはGAS(Google Apps Script)を使用しており、ユーザごとのカスタマイズが可能です。
カスタマイズの例
定期的に1か月前のXのトレンドを上位5件投稿するカスタマイズ
カスタマイズのご相談等も受け付けておりますのでお気軽に「お問い合わせ」などでご相談ください。
GASおすすめ本
GASをもっと勉強したい!ほかにも自分で何か作成したい!という方には以下がおすすめです。仕事で使えるアイデアなども得ることができます。