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【2026年版】Power Automateフローのエクスポート・インポート方法|ソリューションを使う新手順

sanane
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Power Automateで作ったフローを別のアカウントや環境に移したいとき、以前は「マイフロー」の詳細画面にあるエクスポートからzipファイルとして書き出せました。

ですが現在、その画面を開いてもエクスポートのメニューに「ヘルプ」と「フロー識別子を取得する」しか表示されず、zipでのエクスポートができなくなっています

マイフローのエクスポートメニューにzipエクスポートが表示されなくなった画面

代わりに現在は「ソリューション」という仕組みを使って、フローのエクスポート・インポートを行うことができるようになっていることが分かりました。

この記事では、ソリューションを使ったフローの書き出し(エクスポート)と取り込み(インポート)の手順を、初心者の方にもわかるようにステップごとに解説します。

「ソリューション」はPower Apps・Power Automateで使われる正式な仕組みで、難しそうに見えますが、フローを移すだけなら手順どおりに進めれば10分ほどで完了します。

記事末尾には、旧来のzip/json方式(レガシ)を解説した記事へのリンクもあります。

ソリューションでのエクスポートになって何ができるようになった?

「ソリューション(solution)」とは、Power Platform(Power AppsやPower Automate)で作ったものをまとめて管理・移動するための入れ物(パッケージ)です。1つのフローだけでなく、複数のフローや、Power Appsで作ったアプリ、テーブルなどを1つのソリューションにまとめて、一括でエクスポート・インポートできるのが大きな特徴です。

従来の「マイフローからzip」は1つのフロー単位での書き出しでしたが、ソリューション方式では次のようなことができます。

  • 複数のフローを1つのソリューションにまとめて、まとめてエクスポートできる
  • Power Appsで作ったアプリと、それに連動するフローをセットで移動できる
  • バージョン番号を付けて、いつの時点のものかを管理できる

もともとソリューションは、開発環境で作ったものをテスト環境・本番環境へ配布する「アプリケーションライフサイクル管理(ALM)」のための仕組みです。少し本格的な機能ですが、個人がフローを1つ書き出すだけでも問題なく使えます

作業の前に知っておきたい3つの用語(発行元・バージョン・マネージド)

ソリューションを作るときに見慣れない言葉が出てきます。手順に入る前に、つまずきやすい3つの用語だけ先に記載します。

① 公開元(発行元・パブリッシャー)

「公開元(発行元)」とは、そのソリューションを誰が作ったかを示す名札のようなものになります。

すべてのソリューションには発行元が必要で、発行元には接頭辞(プレフィックス)という短い文字列が紐づいています。接頭辞は、複数の発行元のソリューションを同じ環境に入れても名前がぶつからないようにするための識別子です。

新しいソリューションを作るとき、公開元の欄には最初から「CDS Default Publisher」や「○○における既定の発行者(DefaultPublisher…)」が選べるようになっています。これらは、独自の発行元を作っていない場合に使われる標準(既定)の発行元です。

発行元はどれを選べばいい?
  • 個人でフローを移すだけ → 表示されている既定の発行元(CDS Default Publisherなど)のままでOK
  • 組織でしっかり管理したい → 「新しい公開元」から、自分の組織名と接頭辞を決めた専用の発行元を作るのが推奨

発行元の接頭辞は、後から変更できません。組織用に独自の発行元を作る場合は、最初に接頭辞をよく考えてから決めましょう。とはいえ、個人利用で既定の発行元を使う分には気にしなくて大丈夫です。

② バージョン

バージョンは「1.0.0.0」のような番号で、そのソリューションが何回目の状態なのかを表す目印です。新しいソリューションを作るときは自動で番号が入り、エクスポート時にも自動で1つ繰り上がります。

バージョンを手動で変える必要があるのは、同じソリューションを何度も更新して、いつの版かを区別したいときです。個人でフローを1回書き出すだけなら、表示されている番号のままで問題ありません

③ マネージド / アンマネージド

エクスポートのときに「マネージド」か「アンマネージド」かを選びます。これは書き出すパッケージのタイプの違いで、初心者がもっとも迷うポイントです。ざっくり次のように考えてください。

マネージドとアンマネージドの違い
  • アンマネージド:取り込んだ先で中身を編集できる。自分でフローを作り直したい・バックアップとして残したい・別のアカウントでも編集して使いたいとき向け
  • マネージド:完成品を配布する用。取り込んだ先では中身を直接編集できない。本番環境などに「固定して」配りたいとき向け

画面では「マネージド(推奨)」と表示されますが、これは組織で配布する場合のおすすめです。自分でフローを移して編集もしたい個人利用なら「アンマネージド」を選ぶのが無難です。なお、マネージドは元と同じ環境に入れ直すことができない点にも注意してください。

フローのエクスポート方法(書き出し)

それでは実際の手順です。Power Automateの画面から進めていきます。

ソリューション画面を開く

画面左のメニューから「ソリューション」をクリックします。続いて上部の「新しいソリューション」をクリックします。

ソリューションの情報を入力

表示名・名前・公開元・バージョンを入力します。名前は半角英数字とアンダースコア(_)のみ使えます。公開元は前述のとおり、個人利用なら既定のままでOKです。入力したら「作成」をクリックします。

エクスポートしたいフローを追加

作成したソリューションを開き、「既存を追加」→「自動化」→「クラウドフロー」と進みます。一覧から書き出したいフローを選んで「追加」をクリックします。

エクスポートを開始

ソリューションの画面に戻り、上部の「エクスポート」をクリックします。

変更を公開して次へ

「すべての変更を公開」を選んでから「次へ」をクリックします。

タイプを選んでエクスポート

バージョン番号を確認し、「マネージド」か「アンマネージド」を選びます。必要に応じてソリューションチェッカーを実行し、「エクスポート」をクリックします。

zipをダウンロード

上部のバーに「正常にエクスポートされました」と表示されたら、「ダウンロード」をクリックしてzipファイルを保存します。

画面で見るエクスポートの流れ

左メニューの「ソリューション」を開き、「新しいソリューション」をクリックします。

Power Automateのソリューション一覧画面

表示名・名前・公開元・バージョンを入力します。組織で使う場合は「新しい公開元」から専用の発行元を作成できます。

新しいソリューションの作成フォーム(表示名・名前・公開元・バージョン)

ソリューションを開いたら「既存を追加」→「自動化」→「クラウドフロー」と進み、書き出したいフローを選んで追加します。

既存のクラウドフローをソリューションに追加するメニュー

ソリューションの画面に戻り、「エクスポート」をクリックします。

ソリューション画面のエクスポートボタン

「すべての変更を公開」を選んでから「次へ」をクリックします。

エクスポート前にすべての変更を公開する画面

エクスポートされるのは「公開済み」の内容だけです。フローを編集した直後など、公開していない変更があるとエクスポートに含まれないことがあります。必ず「すべての変更を公開」を実行してから次へ進みましょう。

バージョンを確認し、「マネージド/アンマネージド」を選んで「エクスポート」をクリックします。個人で編集もしたい場合はアンマネージドがおすすめです。

このソリューションのエクスポート画面。バージョンとマネージド・アンマネージドの選択

「正常にエクスポートされました」と表示されたら、「ダウンロード」をクリックすればzipファイルを入手できます。これでエクスポートは完了です。

SANANE
SANANE

最初は手順が多く見えますが、一度やってしまえば次からはサッとできるような手順でした。

フローのインポート方法(取り込み)

続いて、エクスポートしたzipファイルを別のアカウントや環境に取り込む手順です。

ソリューションのインポートを選択

ソリューション画面の上部にある「ソリューションをインポート」をクリックし、エクスポートしたフローのzipファイルを選びます。

インポートを実行

内容を確認して「インポート」をクリックします。この時点では、マイフローにはまだ何も表示されません。

インポート完了を確認

しばらく待つとインポートが完了します。完了したソリューションをクリックして開きます。

フローを開いて確認

ソリューション内に入っているフローをクリックすると、自動でPower Automateの編集画面が開きます。マイフローにも追加されているのが確認できます。

画面で見るインポートの流れ

「ソリューションをインポート」からzipファイルを選択してインポートします。

ソリューションをインポートする画面
インポートするzipファイルを選択する画面
ソリューションのインポートを実行する確認画面

この時点では、マイフローにはまだ何も表示されていません。

インポート途中、マイフローにまだフローがない状態

インポートが完了しました。完了したソリューションをクリックします。

ソリューションのインポートが完了した画面

ソリューション内のフローをクリックすると、自動でPower Automateの編集画面が開きます。

インポートしたソリューションの中のフロー一覧

マイフローを見ると、取り込んだフローがしっかり追加されています。これでインポートは完了です。

マイフローにインポートしたフローが追加された画面

よくある質問

Q
マイフローからのzipエクスポートはもう使えないの?

マイフローの詳細画面にあったエクスポート(zip書き出し)は、当方の環境では現在は表示されなくなっていました。代わりに、この記事で紹介したソリューションを使った方法でエクスポート・インポートを行います。

Q
ソリューションに入れると、フローは組織全体に公開されるの?

ソリューションは「環境」の中に作られる入れ物で、それ自体が自動的に組織のみんなへ共有されるわけではありません。インポートしたフローは引き続き自分の「マイフロー」にも表示され、これまでどおり自分で管理できます。実際にインポート後、マイフローにフローが追加されていることが確認できます。

Q
マネージドとアンマネージド、結局どっちを選べばいい?

取り込んだ先でフローを編集したい・バックアップとして残したいなら「アンマネージド」を選びましょう。中身を変えずに完成品として配布したい場合は「マネージド」です。個人利用ではアンマネージドが扱いやすいです。

Q
バージョン番号はいつ変える必要がある?

同じソリューションを何度も更新して、版を区別したいときに変えます。1回エクスポートするだけなら、自動で入っている番号のままで問題ありません。

旧来のzip/json方式(レガシ)について

以前のマイフローから直接zip/jsonでエクスポート・インポートする方法(レガシ)については、以下の記事で解説しています。環境によってはまだ参考になる部分もあるので、あわせてご覧ください。

あわせて読みたい
【Power Automate】フローのエクスポート・インポート方法【ZIP/JSON対応・できないとき対処】
【Power Automate】フローのエクスポート・インポート方法【ZIP/JSON対応・できないとき対処】

まとめ

Power Automateのフローのエクスポート・インポートは、現在「ソリューション」を使う方法が主流になっています。手順をおさらいすると、次のとおりです。

  • エクスポート:ソリューションを新規作成 → フローを追加 → すべての変更を公開 → タイプを選んでエクスポート → zipをダウンロード
  • インポート:ソリューションをインポート → zipを選択 → インポート実行 → マイフローにも追加される
  • 個人利用のコツ:公開元は既定のまま/バージョンは自動のまま/タイプはアンマネージドが扱いやすい

最初は用語に戸惑うかもしれませんが、やることはシンプルです。フローのバックアップや別アカウントへの移行に、ぜひ活用してみてください。

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