マニュアル
PR

AdSenseのオファーウォールの設定方法|「ロゴの欠落」エラーと対象ページの指定も解説

sanane
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

Google AdSense のオファーウォールは、記事を読む前の読者に「短い広告を見る」などの選択肢を出し、選んだ読者にだけ続きを読ませる仕組みです。管理画面の「プライバシーとメッセージ」から作成し、公開すると AdSense のタグを通じて自動でサイトに表示されます。

2026年10月に、このブログの一部の記事で実際にオファーウォールを設定して公開しました。手順そのものは難しくありませんが、画面の説明だけでは分かりにくい点がいくつかありました。

  • 最初の公開は「エラーが検出されました」で止まった。原因はサイトのロゴとサイト名が未登録だったこと
  • 出す記事を個別に指定する欄は、画面上「5 ページ中 5 ページ」までしか埋まらなかった
  • 表示のタイミング(メータリング)を自分で決めるには、「オファーウォールの最適化」をオフにする必要があった
  • 表示言語の初期値は英語。日本語のサイトなら変更が必要
  • 4週間使った結果、収益は増えたが、読者が記事に留まる時間は約4割短くなり、検索の伸びも止まった
こんな人にオススメ
  • AdSense の管理画面でオファーウォールを見つけたが、設定してよいか迷っている
  • 全部の記事ではなく、一部の記事だけで試したい
  • 公開しようとしたら「エラーが検出されました」と出て進めない
  • 読者からどう見えるのか、先に知っておきたい

先に結論|オファーウォールの設定項目の早見表

設定項目初期値(2026年10月の画面)このブログで選んだ値
サイト未選択sananeblog.com
ページの包含と除外指定なし(サイト全体)5記事だけを包含
デフォルトの言語英語(en-US)日本語(ja)
メータリング最適化しています(Google が自動で決める)ページビューが 0 回を超えたら表示=毎回
リワード広告オン(24 時間、サイト全体にアクセス)初期値のまま
メール収集(ベータ版)オフオフ
閉じるオフオフ
オファーウォールの最適化オンオフ(メータリングを手動にするため)

オファーウォールとは

オファーウォールは、AdSense の「プライバシーとメッセージ」にある機能の一つです。読者が記事を開くと、本文の上に次のような画面が重なり、選択肢のどれかを選ぶまで記事が読めなくなります。

公開後の記事ページ。本文の上にSANANEBLOGのロゴと「さらに多くのコンテンツを見る」「短い広告を見る 24時間、サイト全体にアクセスできます」の画面が重なっている

公式ヘルプによると、AdSense のオファーウォールで読者に出せる選択肢は「リワード広告」だけです(ほかにメールアドレスの収集がベータ版として用意されています)。リワード広告を選んだ読者は短い広告を見たあと、一定時間サイトを読めるようになります。

同じヘルプには、オファーウォールが表示されないケースも書かれています。

  • 直前に全画面広告が表示されたページビュー
  • メータリングで決めたページビュー数にまだ達していない読者
  • 「閉じる」を許可した回数を使い切っていない読者
  • 広告ブロッカーを使っている読者(ブロックされることがある)
  • AMP のページ(対応していない)

オファーウォールの設定方法

1. 「プライバシーとメッセージ」から作成を始める

AdSense の左メニューで「プライバシーとメッセージ」を開き、「収益化」の中にある「Offerwall」の欄の「作成」を押します。初めての場合は「Offerwall を初めて作成して公開する方法」という案内が出るので、「Offerwall を作成」を押すとメッセージの編集画面が開きます。

AdSenseの「プライバシーとメッセージ」画面。「収益化」の下にOfferwallと広告ブロックによる損失収益の回復の欄がある

上の画面は公開後に撮ったもので、Offerwall の欄が「管理」「1 件有効」になっています。作成前は「作成」と表示されます。

ブラウザのアドレス欄に adsense.google.com/adsense/u/0/privacymessaging のようにパブリッシャー ID(pub-から始まる番号)を抜いた URL を直接入れると、「アクセスが拒否されました (privacymessaging)」と表示されました。メニューからたどれば問題ありません。

2. サイトを選び、言語を日本語にする

編集画面の右側が設定欄です。「サイト」の「サイトを選択」を押し、オファーウォールを出すサイトにチェックを入れて「確認」を押します。

続けて「デフォルトの言語」を確認します。初期値は「英語(en-US)」で、そのままだと読者に「Unlock more content」「View a short ad」のような英語の画面が出ます。日本語のサイトなら「日本語(ja)」に変えます。変えると、中央のプレビューが「さらに多くのコンテンツを見る」「短い広告を見る」に切り替わります。

オファーウォールの編集画面。右側にサイト、ページの包含と除外、デフォルトの言語(日本語)、メータリングの設定欄があり、中央に日本語のプレビューがある

3. 出すページを指定する(ページの包含と除外)

何も指定しなければ、選んだサイト全体が対象になります。一部の記事だけで試したいときは、「ページの包含と除外」の「URL を追加」を押します。

「ページの包含と除外」のパネル。sananeblog.comの下に「包含するページ」「除外するページ」の欄と、それぞれの追加ボタンがある

「ページの包含設定を追加」を押すと URL の入力欄が出ます。記事の URL を入れ、「このページのみ」(URL が完全に一致するページだけ)か「このセクションのすべてのページ」(その URL と、その下の階層のページ)を選んで「確認」を押します。

「ページの包含」の入力欄。URLを入力する欄と、「このページのみ」「このセクションのすべてのページ」の選択肢がある

このブログでは5記事を登録しました。すると見出しが「sananeblog.com(5 ページ中 5 ページ)」になりました。1件目を入れた時点では「5 ページ中 1 ページ」だったので、個別に指定できるのは5件までと考えられます。

包含するページに5件のURLが並び、見出しに「sananeblog.com(5 ページ中 5 ページ)」と表示されている
  • 入力した URL の末尾の「/」は保存時に外れました。それでも、公開後は末尾「/」付きの実際の記事 URL でオファーウォールが表示されました
  • WordPress のように URL が「ドメイン/記事名/」と階層を持たない形だと、「このセクションのすべてのページ」でまとめて指定することはできません

逆に、サイト全体に出して一部の記事だけ外すこともできます。同じパネルの「ページの除外設定を追加」で、URL を入れて「このページのみ」か「このセクションのすべてのページ」を選びます。ヘルプには「除外するページの設定は含めるページの設定より優先されます」と書かれています。

「ページの除外」の入力欄。URLを入力する欄と「このページのみ」の選択肢がある

除外の件数に上限があるか、包含と合わせて5件までなのかは、公開中の設定を変えることになるため今回は試していません。

4. 表示のタイミングを決める(メータリング)

メータリングは、読者が何ページ目を開いたときにオファーウォールを出すかの設定です。初期状態では「最適化しています」と表示され、Google が読者ごとに自動で決めます。自分で決めたいときは、設定欄の一番下にある「オファーウォールの最適化」をオフにします。

オフにすると、メータリングが「ページビューが 4 回を超えたら表示」に変わり、鉛筆マークから数字を変えられるようになりました。

メータリングの設定パネル。しきい値の説明と、ページビュー数を入れる欄(4)がある

画面の説明によると、「4」なら5 回目のページビューで表示されます。数え方は最初のページビューから 30 日後にリセットされます。このブログでは毎回出したかったので「0」にしました(1 ページ目から表示)。

Google は2025年12月に、公開中のオファーウォールで「最適化」を自動でオンにすると告知していました。手動の設定を続けたい場合は、ときどき設定画面で「最適化」がオフのままか確認しておくと安心です。

5. 読者の選択肢を決める(リワード広告・閉じる)

「ユーザーの選択」には3つの項目があります。

項目初期値内容
リワード広告オン短い広告を見た読者に、一定時間アクセスを許可する。プレビューの表示は「24 時間、サイト全体にアクセスできます」
メール収集(ベータ版)オフ読者のメールアドレスを集めてニュースレターなどに使う
閉じるオフ広告を見ずにオファーウォールを閉じられるようにする

リワード広告のアクセス時間は、画面の初期値が24 時間でした。公式ヘルプには「12 時間のアクセスまたは 3 回のページビュー」という例が書かれているので、表示される値は時期によって変わる可能性があります。

「閉じる」をオンにすると、読者は広告を見ずに記事を読めます。ただし、閉じられる回数(許容量・初期値は 1)を超えると、閉じるの選択肢が出なくなります。この設定は、メータリングのしきい値に達してオファーウォールが表示されたあとにだけ効きます。

「閉じる」の設定パネル。許容量セクションを閉じる、の説明と回数を入れる欄(1)がある

このブログでは、効果をはっきり見たかったので「閉じる」はオフにしました。読者の離脱が気になる場合は、オンにして許容量1回から始める方法もあります。

6. 公開する

右上の「公開」を押す(または一覧の公開スイッチをオンにする)と、確認画面が出ます。

「メッセージを公開する準備が完了しました」の確認画面。サイトにメッセージが表示されるまでに1時間ほどかかることがあります、と書かれている

「公開」を押すと、AdSense のタグを通じて自動でサイトに反映されます。サイトのコードを書き換える必要はありません。画面には「サイトにメッセージが表示されるまでに 1 時間ほどかかることがあります」と書かれていました。

Offerwallのメッセージ一覧。ステータスが公開済みになり、公開スイッチがオンになっている

「エラーが検出されました」で公開できないときの直し方

このブログでは、最初に公開を押したとき、次のエラーが出て公開できませんでした。

エラーが検出されました
公開しようとしているメッセージでエラーが検出されました。新しいサイトまたはアプリを公開しようとしている場合、そのサイトまたはアプリも無効になる可能性があります。
エラーを修正してメッセージを公開するには、メッセージ ビルダーに移動します。

「エラーが検出されました」のダイアログ。キャンセルと修正のボタンがある

このダイアログには原因が書かれていません。「修正」を押してメッセージの編集画面に戻り、もう一度「公開」を押すと、画面上部に赤い帯で原因が表示されました。

選択した 1 つ以上のサイトが影響を受けています: ロゴの欠落

編集画面の上部に「選択した1つ以上のサイトが影響を受けています: ロゴの欠落」の赤い帯と修正ボタン、サイト欄の下に「選択した内容が無効であるか、情報が不足しています」と表示されている

原因は、AdSense にサイトのロゴを登録していなかったことでした。赤い帯の「修正」を押すと「サイトの選択」が開くので、ロゴ欄の「ロゴを追加」から画像をアップロードします。

「sananeblog.com ロゴ」のアップロード画面。150KB以下のPNG画像またはJPG画像、アスペクト比は5:1が推奨、と書かれている

条件は「150 KB 以下の PNG 画像または JPG 画像」「アスペクト比は 5:1 が推奨」です。このブログでは、サイトアイコンとブログ名を横に並べた 1000×200 の画像(約29KB)を作って登録しました。あわせて「サイト名を追加」からサイト名も入れておきます。

「サイトの選択」画面。sananeblog.comの行にサイト名SANANEBLOGとロゴ画像が登録されている

「確認」で戻ると赤い帯が消え、プレビューの一番上にロゴが出ました。この状態で「公開」を押すと、エラーは出ずに公開できました。

プレビューの上部にSANANEBLOGのロゴが表示され、エラーの赤い帯が消えた編集画面

公開後に読者からどう見えるか

公開した翌日に、対象の5記事と、対象にしていない記事を開いて確認しました。

  • 対象の5記事すべてで、ページを開いて数秒後に本文の上へオファーウォールが重なった
  • 対象にしていない記事には出なかった
  • 画面に出たのはロゴ・「さらに多くのコンテンツを見る」・「短い広告を見る/24 時間、サイト全体にアクセスできます」の1ボタンだけ。「閉じる」をオフにしているので、閉じるボタンはなかった

表示の確認は、オファーウォールが出るかどうかを見るだけにしてください。自分のサイトの広告を自分で見たりクリックしたりすると、AdSense のポリシー違反になるおそれがあります。このブログでも「短い広告を見る」は押していません。

4週間使ってみた結果|収益は増えたが、滞在時間と検索の伸びは落ちた

オファーウォールを出した記事について、公開前の28日間と公開後の27日間(2026年10月5〜31日)を1日あたりの数字で比べました。比較用に、同じくらい読まれているオファーウォールを出していない30記事も並べています。数字は Google アナリティクス(GA4)と Search Console で計測したものです。

なお、5記事のうち1記事は同じ日に記事の中身も書き直していたため、その記事を除いた4記事で比べています。

指標(1日あたり)オファーウォールを出した4記事出していない30記事
エンゲージメント率62.0% → 54.0%(−8.0ポイント)62.1% → 66.6%(+4.5ポイント)
1セッションあたりの平均エンゲージメント時間50秒 → 31秒(約4割減)44秒 → 46秒(ほぼ変わらず)
ページビュー13.3 → 14.2(+7%)57.0 → 67.3(+18%)
検索結果での表示回数119 → 119(横ばい)944 → 1,213(+28%)
検索からのクリック3.25 → 3.07(−6%)19.6 → 24.3(+24%)
検索の平均順位7.31位 → 7.43位(わずかに下がった)7.65位 → 7.20位(上がった)
広告収益大きく増えた(金額は下の注意を参照)増えたが、4記事ほどではない

分かったことは次の3つです。

  • 収益は4週間たっても大きく増えたままだった。PV が月に数百しかない記事でも、リワード広告を見る読者が一定数いて、出していない記事の伸びを大きく上回った
  • 読者が記事に留まる時間は約4割短いままだった。エンゲージメント率の下がり幅は、2週間の時点(約12ポイント)より少し縮んで約8ポイントになった。同じ期間、出していない記事はむしろ伸びていたので、広告を見ずに離れる読者が増えたと考えられる
  • 検索の伸びが止まった。出していない記事は検索での表示もクリックも2割以上伸び、順位も上がったのに、オファーウォールを出した記事は横ばいで、順位はわずかに下がった。2週間の時点と同じ傾向が4週間でも続いた。ただし1日3クリックほどの小さな数字なので、オファーウォールが原因だとまでは言い切れない

このブログでは、始める前に「検索の数字が比較用の記事より悪いままなら、対象を広げない」と決めていました。4週間の結果はこれに当てはまったので、オファーウォールを出す記事は増やさず、今の読まれる数が少ない記事だけで続けることにしました。収益が大きい記事は検索からの読者が支えているので、そこで順位が下がると、オファーウォールで増えた分では取り戻せない恐れがあるためです。8週間たった時点でもう一度確認し、結果を追記します。

収益の金額や、広告が見られた割合を書いていないのは、AdSense の利用規約でクリック率などの実績の統計は Google の機密情報とされているためです。公開してよいとされているのは Google からの支払総額だけなので、この記事では GA4 と Search Console で自分で計測した数字だけを載せています。

よくある質問

Q
サイトのコードを変更する必要はありますか?

このブログでは不要でした。AdSense のタグがすでに全ページに入っていれば、管理画面で公開するだけで表示されます。公開前の案内にも「AdSense タグがサイトの HTML コードに追加されていることを確認します」とだけ書かれていました。

Q
6記事以上に出したいときはどうしますか?

個別指定は5件までだったので、サイト全体を対象にして、出したくない記事を「除外」で外す形になります。下の質問のとおり、メッセージを2つ作って5件ずつ分ける方法は使えませんでした。除外の件数の上限は今回は確認していません。

Q
オファーウォールのメッセージを2つ公開できますか?

同じサイトで公開できるのは1つだけでした。メッセージ自体は2つ目も作れて下書き保存もできましたが、公開しようとすると「このメッセージ タイプは、選択した 1 つ以上のサイトですでに表示されています」「公開済みのメッセージを置き換えますか?」と表示されました。ここで「確認」を押すと、公開中のメッセージが2つ目に置き換わります。対象ページを増やしたいときは、公開中のメッセージを編集してください。

Q
止めたいときはどうしますか?

「プライバシーとメッセージ」→「Offerwall」のメッセージ一覧で、公開スイッチをオフにします。

まとめ

  • オファーウォールは「プライバシーとメッセージ」→「Offerwall」→「作成」から設定する
  • 言語の初期値は英語。日本語のサイトなら「日本語(ja)」に変える
  • 一部の記事だけに出すなら「ページの包含と除外」。個別指定は5件まで(画面の表示上)
  • 表示のタイミングを自分で決めるなら「オファーウォールの最適化」をオフにしてメータリングを設定
  • 🔴 「エラーが検出されました」で公開できないときは、サイトのロゴ(150KB以下・5:1推奨)とサイト名を登録する
  • 4週間の結果は「収益は増えたが、滞在時間と検索の伸びは落ちた」。読まれる数が少ない記事に絞って使い、検索から多く読まれている記事には出さないのがおすすめ
記事URLをコピーしました