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iPhoneでPDFを圧縮する方法|容量が減る設定と文字の読みやすさを実機比較

sanane
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提出やアップロードの前に「PDFの容量が大きすぎる」と言われて、iPhoneだけで小さくしたい場面があります。iPhoneには標準の「プレビュー」アプリに書き出し機能があり、ショートカットにもPDFを最適化するアクションがあります。ところが設定の名前だけを見て選ぶと、容量がまったく減らなかったり、逆に増えたりします

結論から書くと、PDFを小さくできたのは「画面に合わせて画像を最適化」をオンにしたときだけでした。2.9MBのスキャンPDFが984KBになった一方、「最適化PDFを作成」では減らず、文字を選択できるPDFは4倍以上に増えました。この記事ではiPhone 17 Pro(iOS 26・日本語UI)の実機で書き出したファイルの容量をMac側で正確に測り、小さい文字がどこまで読めるかまで比較します。

こんな人にオススメ
  • アプリを入れずにiPhoneだけでPDFを小さくしたい
  • 「最適化」したのに容量が減らなかった
  • サイズを調整するスライダが見つからない
  • 小さくした後に文字が読めるか心配
  • ショートカットで自動で圧縮できないか知りたい

先に結論|効くのは「画面に合わせて画像を最適化」だけ

2.9MB・3ページのスキャンPDFを、プレビューの書き出し設定を1つずつ変えて保存した結果です。

方法・設定書き出した容量小さくなったか
プレビュー:画面に合わせて画像を最適化984KB約66%減(3ページのまま)
プレビュー:最適化PDFを作成2.9MB減らない
プレビュー:JPEGとして画像を保存2.9MB減らない
ショートカット:PDFのファイルサイズを最適化2.9MB減らない
JPEGで書き出す104KB小さいが1ページ目だけになる

ただし文字を選択できるPDF(WordなどからPDFにしたもの)は、試した設定では小さくならず4倍以上に増え、文字も選択できなくなりました。どちらのPDFかで判断が変わるので、後半で詳しく説明します。

検証に使ったPDF

容量の減り方はPDFの中身で変わるため、よくある3種類を架空の内容で用意し、すべて3ページにそろえました。

  • スキャン風PDF(2.9MB):紙をスキャンしたような画像だけのPDF。A4で約300dpi相当、本文のほかに7.5ポイントの小さな注記を入れています
  • 写真風PDF(5.9MB):写真を貼ったような画像だけのPDF
  • 文字を選択できるPDF(427KB):スキャン風と同じ文面を、選択・検索できる文字で作ったPDF

書き出したファイルはMacに移し、容量をバイト単位で測ったうえで、ページ数・文字が残っているか・中の画像がどう変わったかを確認しています。

手順|プレビューでPDFを小さくする

プレビューアプリでPDFを開き、上部のファイル名をタップすると「ロック」「複製」「移動」「名称変更」「書き出す」「プリント」が並びます。ここで「書き出す」を選びます。

プレビューでファイル名をタップしたメニュー。ロック・複製・移動・名称変更・書き出す・プリントが並んでいる

書き出し画面ではフォーマットで「PDF」を選び、オプションの「画面に合わせて画像を最適化」をオンにします。フォーマット一覧の下にある「予想ファイルサイズ」が小さくなるので、ここを見てから右上のチェックで保存します。今回のスキャン風PDFでは2.9MBから984KBに変わり、実際に保存したファイルも984KBでした。

書き出し画面でフォーマットPDFを選び、画面に合わせて画像を最適化だけをオンにした状態。予想ファイルサイズは984KB

保存したファイルは元のPDFを上書きせず、「TEST-scan 2.pdf」のように別名で同じフォルダに作られました。3ページはそのまま残っています。

PDFを書き出しているのに画面のタイトルは「画像を書き出す」と表示されますが、フォーマットでPDFを選べばPDFのまま保存されます。また、サイズを動かす「サイズ」スライダはHEICやJPEGなど画像形式を選んだときだけ表示され、PDFでは出てきません。スライダを探しても見つからないのはそのためです。

名前が紛らわしい「最適化PDFを作成」では減らなかった

書き出しのオプションには「解像度」「PDF/Aを作成」「最適化PDFを作成」「テキストを埋め込む」「画面に合わせて画像を最適化」「JPEGとして画像を保存」があります。名前からは「最適化PDFを作成」や「JPEGとして画像を保存」も効きそうですが、1つずつオンにして試すと、容量は2.9MBのままでした。予想ファイルサイズも変わりません。

JPEGとして画像を保存だけをオンにした状態。予想ファイルサイズは2.9MBのまま

書き出したファイルを並べると差がはっきりします。984KB・985KBになったのは「画面に合わせて画像を最適化」をオンにした2本(単独と、3つ全部オン)だけで、ほかは元と同じ2.9MBです。3つ全部オンにしても、単独でオンにしたときより小さくはなりませんでした。

書き出したファイルの一覧。984KBと985KBのPDFのほか、2.9MBのままのPDFや1.9MBの文字PDFが並んでいる

Macで中身を調べると、「最適化PDFを作成」や「JPEGとして画像を保存」で書き出したPDFは、中の画像が元のPDFとバイト単位でまったく同じでした。画像を縮小も再圧縮もしていないので、容量が減らないのは当然です(わずかに増えたのはPDFの管理情報の分です)。一方「画面に合わせて画像を最適化」では、画像が2479×3509ピクセルから1190×1684ピクセル(A4で約144dpi相当)に縮小されていました。容量が減った理由はこの縮小です。

小さくした後の文字の読みやすさ

画像を縮小する以上、気になるのは文字の読みやすさです。スキャン風PDFの7.5ポイントの注記を、同じ位置・同じ倍率で並べました。

元のPDF、画面に合わせて画像を最適化、JPEGで書き出しの3つで小さな注記を比較した画像。JPEGだけ文字が潰れて読めない

「画面に合わせて画像を最適化」(984KB)は、元のPDFより少しぼやけるものの文章としては読めます。ただし拡大すると細部は失われていて、「ぱ」の半濁点(丸)がつぶれて「ば」とほとんど区別できませんでした。

「ぱ・ば」の部分を拡大した比較。元のPDFでは区別できるが、最適化後は「ぱ」の丸がつぶれて「ば」と見分けにくい

ふつうの大きさの本文や表を提出するなら十分な画質ですが、小さな字の型番・金額・契約書の注記など、1文字の違いが問題になる書類では、元のPDFも手元に残しておくのが安全です。

文字を選択できるPDFは小さくならず、逆に増える

WordやWebページから作った文字を選択できるPDF(427KB)で試すと、結果は逆になりました。

方法・設定書き出した容量文字の選択
元のPDF427KBできる
プレビュー:最適化PDFを作成1.9MB(約4.4倍)できない
プレビュー:テキストを埋め込む1.9MB(約4.4倍)できない
ショートカット:PDFのファイルサイズを最適化2.1MB(約4.9倍)できない

中身を調べると、元のPDFにあった文字(フォント)がすべて消え、ページ全体が画像に置き換わっていました。文字のデータより画像のほうがずっと重いため、容量が増えます。名前から期待しがちな「テキストを埋め込む」をオンにしても、文字は残りませんでした

もともと文字を選択できるPDFは、画像ではなく文字のデータでできているので、すでに容量は小さめです。このタイプのPDFをiPhoneで「最適化」すると、容量が増えるうえに文字の検索・コピーもできなくなります。小さくしたいのが文字中心のPDFなら、iPhoneでの書き出しは避けてください。なお、このPDFに「画面に合わせて画像を最適化」を使った場合は今回試していません。

ショートカットの「PDFのファイルサイズを最適化」では減らなかった

ショートカットアプリのアクション検索で「PDF」と入力すると、「PDFのファイルサイズを最適化」というアクションが見つかります。ファイルを指定し、このアクションで最適化したPDFを保存する3ステップのショートカットを作って実行しました。

ショートカットの編集画面。ファイルを指定し、ファイルのファイルサイズを最適化、最適化されたPDFを保存の3つのアクションが並んでいる

このアクションには品質などを選ぶ設定項目がなく、結果はスキャン風PDFで2.9MBのまま(中の画像は元と同じ)、文字を選択できるPDFでは2.1MBに増加しました。保存されたファイル名には「TEST-scan圧縮済み.pdf」のように「圧縮済み」と付きますが、今回の3種類では容量は減っていません。ショートカットで自動化するより、プレビューで「画面に合わせて画像を最適化」を使うほうが確実です。

JPEGで書き出すのは代わりにならない

書き出しのフォーマットをJPEGにすると「サイズ」スライダが出て、容量はさらに小さくなります。ただし3ページのPDFから作られたのは、1ページ目だけのJPEG画像1枚(104KB)で、2ページ目と3ページ目は保存されませんでした。

JPEGで書き出した結果。TEST-scan.jpegが1つだけ104KBで作られ、元のPDFは2.9MB

しかも画像は595×841ピクセル(72dpi)まで小さくなり、上の比較画像のとおり小さな注記は読めなくなります。書類として送る目的なら、PDFのまま「画面に合わせて画像を最適化」を使ってください。

よくある質問

Q
サイズを調整するスライダが見つかりません

「サイズ」スライダは、フォーマットでHEICやJPEGなどの画像形式を選んだときだけ表示され、PDFでは出てきません。PDFのまま小さくしたい場合は、オプションの「画面に合わせて画像を最適化」をオンにしてください。

Q
どれくらい小さくなりますか?

今回のスキャン風PDF(A4・約300dpi相当・3ページ)では2.9MBから984KBになり、約66%減りました。減り方は元のPDFの画像の大きさで変わるので、保存する前に書き出し画面の「予想ファイルサイズ」を確認してください。今回は予想の値と実際の容量がほぼ一致しました。

Q
写真をたくさん貼ったPDFでも小さくなりますか?

写真風のPDF(5.9MB)では、「最適化PDFを作成」とショートカットのアクションでは減らないことを確認しました。「画面に合わせて画像を最適化」は今回試していないため、予想ファイルサイズが下がるかを見てから保存してください。

Q
書き出すと元のPDFは上書きされますか?

今回の検証では上書きされず、「TEST-scan 2.pdf」のように別名のファイルが同じフォルダに作られました。小さくしたファイルで文字が読みにくかったときに備えて、元のPDFは消さずに残しておくと安心です。

まとめ

  • iPhoneでPDFを小さくするなら、プレビュー →「書き出す」→ PDF →「画面に合わせて画像を最適化」をオン
  • スキャン風PDFで2.9MB → 984KB(約66%減・3ページのまま)。保存前に「予想ファイルサイズ」で確認できる
  • 「最適化PDFを作成」「JPEGとして画像を保存」だけでは減らない(中の画像が元と同じまま)
  • 縮小後も文章は読めるが、7.5ポイント程度の小さな字は「ぱ」と「ば」が区別しにくくなる
  • 文字を選択できるPDFは4倍以上に増え、文字も選択できなくなるので、iPhoneで最適化しない
  • ショートカットの「PDFのファイルサイズを最適化」とJPEG書き出しは、PDFを小さくする代わりにならなかった

今回の結果は、iOS 26で上記3種類のPDFを使って確かめたものです。中身の違うPDFでは減り方が変わるので、書き出し画面の予想ファイルサイズを目安にしてください。ショートカットアプリそのものの使い方は、こちらの記事で紹介しています。

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